2015年06月02日

中日文楽みてきた!…そのいち

KRYの3人も来日&リハ、いよいよツアーが始まるということで、兄さんも、2年間のお留守番組だった兄さんペンの皆さんも、揃ってワクワクしている感じがSNSからも感じられますが、そんな中私は空気読まずに週末、名古屋に文楽観にいってました。

中日劇場50周年記念 第3回中日文楽
2代目吉田玉男さん(もと玉女さん)の襲名披露記念公演でもあります。東京以外の地方公演観にいくのは初めて、中日劇場も初めてで、どんなものかなぁ、と思いながら、でもウネコンで味をしめた名古屋グルメを楽しみに、新幹線乗って出かけてきました。

電車乗ってから、帰りの新幹線の指定券の出発駅と到着駅間違えて予約してたことに気づいて大慌てしたりしたんですが、無事指定券も変更できて、まずは途中休憩で食べるお弁当を…。今回は前回のウネコンの時には食べられなかった天むすを食べよう!と決めてたので、有名な千寿の天むすと地雷也の天むすを両方買ってみました。

千寿っていうのは、本店は三重なんですね。ちょっと上手く写真とれなかったんですけど、リンク先をご覧いただければわかるとおり、千寿のは、えび天が外に出てません。普通天むすって聞いて思い浮かべるのって、地雷也のみたいな、おにぎりの上からえび天が顔を出してる感じだと思うんですけど、千寿は影も形もないので、あけたときはあれぇ?ってなります。

でも実際食べ比べてみたところでは、私は千寿のほうが好きだった!地雷也のは外に出てるからでしょうか、少しえび天の衣のとこがもそもそする感じがあるんですが、千寿のはご飯に完全にくるまれてるので衣がしっとりご飯に馴染んでて、えびもプリっとした感じ。地雷也には高菜ごはんバージョンとか他にもバリエーションがあるらしいので、また機会があったらそちらもチャレンジしてみようかと思いますが、プレーンに関しては私的には千寿の勝利!でした。

さて、天むすはともかくとして、中日劇場。いまどき珍しいエレベーターガールのいるエレベーターで9階にあがります。こじんまりした劇場だけど観やすい感じだったなー。2階席までお客さん入れてたのにはちょっとびっくりでしたが…(文楽をあんな上から見たら、黒子さんとかが屈んでウロウロしてるのとか全部丸見えなんじゃないだろうか…それはそれでちょっと面白そうだけど…)。私は1階の12列目ぐらいだったので、上すぎず、下すぎずでちょうどよかったです。専用劇場じゃないのであまり前のほうだと首が疲れそうだし。

床はもちろんつくりつけのはないので、何か特別にこしらえたっぽいのが舞台袖についていて、フィッティングルームみたいな四方が薄いカーテンのようになってる四角い枠で隠して、大夫さんや三味線さんが入れ替わる、って感じです。

今回私は玉男さんの襲名披露の口上が主な目的で行ったのですが、口上やるときこの床でやったのは、なんかちんまりしてて微笑ましかったです。まさかあの狭いところから男性4人出てくるとか思わなくて…。口上は、玉男さんと同期入門の人形遣いの吉田和生さん、桐竹勘十郎さんが、入門時からの思い出を交えて挨拶をする、っていう感じで、ほぇーこの世代の人たちは中学生とかから一緒にやってるんだ!とあらためてびっくりしたりしながら聞いてました。中日劇場と同じ年数、一緒に修行して芸を磨いて同じ舞台に立ってるなんて、なんかすごいなぁ。それでもまだまだ芸の道はこれから、みたいな感じですから、一生精進なんですねぇ。

なんか口上ってもっとものすごく厳粛な感じのものなのかなーと思ってたんですけど、地方公演だからなのかしらん、とってもアットホームっていうか、ほのぼのとしたあったかい感じの時間でした。

1日目の土曜日は、二部の仮名手本忠臣蔵を観劇。これはもう誰でも知ってる演目ですが、全部やったら一日かかるようなものだそうで、今回は三段目と四段目。意地悪な高師直にあれこれ言われて、我慢できなくなった塩谷判官がついにキレちゃって、殿中での刃傷沙汰になってしまってから塩谷判官が切腹を命じられ、お家取り潰しになるところまでです。途中に有名なおかると勘平のエピソードが挟まってて、そこのおかるが人間国宝の吉田蓑助さん、勘平が勘十郎さんという師弟コンビっていうところがすごいお得感あります。

これは10年ぐらい前のやつですが、文使いの段の雰囲気だけ…


まあ要するに仕事中なんだけど、お手紙届けるのにかこつけて腰元のおかるが塩谷判官の御付で恋人の勘平に会いにきて、ねぇ、ちょっとだけイイコトしましょうよ、って言って誘ってきて、席を外してる間に判官が高師直(吉良さまにあたる)を斬りつけちゃって一大事に…っていう話なんですが、ここのおかるが「ね、ちょっとだけ」って誘うところがまあエロいというかなんというか、そりゃこんな感じで袖とかひっぱられた上にうなじとか見せつけられたら、男もコロっといっちゃうよね…!っていう艶っぽさで、案の定勘平「じゃあ、ちょっとだけ…」ってそそくさと門外に出てしまうのでした。ああああ。ダメじゃん!仕事中はちゃんと仕事してないと…!

このために、事件が起きてしまってから、屋敷にも戻れず不忠者として仇討ちにも参加させてもらえず、自害する羽目になるのですが… そこんとこまでの話は今回やってないので見てないのですが、文楽ってだいたい男がダメダメで心中せなならん羽目になるパターンが多いんですけど、この話はどう見ても女が悪い…。ファム・ファタールっていうやつでしょうか?勘平かわいそう。だけど、後の段で仇討ちの資金調達のためにおかるが身売りとかまでするそうで、結構壮絶。後半もいつか見てみたいなぁー。

4段目は、塩谷判官の切腹シーンが見所です。文楽って、太夫さんの語り、三味線、お人形の三位一体の芸術ってよく言いますが、この切腹シーンは語りなし。静かな静かな舞台の上で、死に装束に着替えた判官が、作法にのっとり切腹の儀式に入っていく。ものすごく静謐な雰囲気で、シーンと見入ってしまいました。切腹なんていう妙な処刑方法を思いついたのって日本人だけだと思うんですけど、人の死ぬときに不謹慎ですが、確かになんともいえない美学があるというか。ドラマなんかだとあんまり露骨に見せられるものじゃないので適当にシルエットとかいきなりカメラがパンしちゃったりしますが、文楽は別に血も出ませんので一連の動作を全部見て、こういう風にやるんだ、と妙に感心したりしていました。ちなみにこれ、介錯つかないんですよね…辛そう…
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posted by なつめ at 01:18| Comment(1) | TrackBack(0) | マイブーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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