2016年07月24日

最近手に入れた本たち

海の日の連休は軽井沢の実家の別荘でのんびりしておりました。これにあたり、ちょうどamazonのプライム会員セールをやってたこともあって、Kindle Fireというのを買ってみたんですけども(3500円だったから、あんまり使えなくてもいいなーと思って)、これがなかなか快適。


プライム会員じゃないと8000円以上するんですね…プライムって一年あたり3900円の会費なので、Kindle買うためだけに一年だけ入会しても元取れる計算なのか。私は密林ヘビーユーザーなので、お急ぎとか到着日指定が無料のプライムはぜんぜん元取れるなと思ってすぐに入ったのですが、特典としてよく使ってたのはプライムビデオぐらいで(ミュージックは音楽の品揃えが貧弱すぎてすぐにアプリ外しちゃった)、それは主にスマホのアプリで見てたんです。

でもちょっと画面小さいなーっていうことで、ちょうどスマホを買い換えるつもりもあったので、大きめスマホにするか、動画や電子書籍用のKindle買って、スマホはやっぱり手の中におさまるサイズのものにするか、考えてたんですね。そこにセールで8GBのKindle Fireが3500円っていうのがあったので、これならまず試してみて、ダメなら親にでも譲ってあげようと買ってみたんです。

もともとiPhone用のKindleアプリは愛用してましたが、いやー画面サイズが少し大きくなるだけで、こんなに読書がラクになるのかと。自分の老眼のすすみ具合を再確認して涙目(←)、というのはともかくとして、すごく快適になりました。はっきりいって、ゲームとかその他の付属アプリは、使えねぇーというやつばかりですが、読書端末としては実に快適。電子書籍でも詰ん読になってたセール本とか、休み中にすいすい読んでしまいました。

中でも夢中になっちゃったのがコレ。



今年の手塚治虫賞とった作品。一ノ関圭という漫画家さんは始めて知りましたが、超寡作で幻の漫画家と呼ばれてる人らしいです。これコミックスだと2000円近いんですけど、Kindleだと1080円なんですよ。近頃、漫画は場所塞ぎだし紙の劣化が早いので、あれば電子版を買うことが多いのですが、こんなに割安だったら余計飛びつきますよねぇ。

手塚治虫賞は、「虫と歌」に出会わせてくれたりとかしたので結構賞としては信頼してます。

で、鼻紙写楽。なんとこの漫画家さんの24年ぶりの新作なんだそうで、ファンは待ちわびてただろうなぁ!と。歌舞伎の世界と東洲斎写楽を巡る時代もので、そもそも写楽じたいが謎の浮世絵作家ということで、漫画じゃなくてもそそる素材だし、時代考証もものすごくしっかりした作品で、歌舞伎の世界の舞台裏とかがものすごく面白い。写楽を巡る謎解きと、5代〜7代の団十郎(成田屋)の活躍した時代の歌舞伎の世界の攻防が並行して描かれて、ものすごくよくできた推理小説のような面白さです。

最近の漫画の絵柄ではありませんが、とにかくえげつないぐらいに絵が上手い人だなーと思ったら、芸大の油絵科を卒業している方なんだそうです。この作品は、2003年〜2009年にかけて連載されたものの、掲載誌が廃刊になって、とまってしまっているのだそう。こんなに面白いのに…!!

めちゃくちゃ売れたらどこかで連載再開、と言うこともあるかもしれないので、これはもう全力で布教しようとエントリー書いてみました。

ただ、これから買って読む方には、まず一番最後のページで掲載順を確認して、その順番で読み進めることをお奨めします。なんでこんなことにしちゃったのか編集者の意図がさっぱりわかんないんだけど、この作品の連載は、そもそも時系列が飛び飛びで、出来事の謎や物語の流れは、あとの作品を読んで、あれ、こういうことか!ってなるような、そういう複雑な仕掛けになってました。それを時系列順に編集しちゃったものだから、「これついさっき読んだじゃん」という話のあらすじが次の回で冗長に繰り返されたりという、よくわかんないことになってしまっています。

だいいち、全然関係なさそうな話が並行して語られるのをよくわからないまま読み進めていくうちに、「あ、これあの話のあの人か」「この会話はあのエピソードが裏にあるのだな」みたいなのが少しずつわかって謎がとけていく面白味が、この構成だと失われてしまいます。ほんっとになに考えてんの!って感じですが、どうにかこうにか単行本として一冊にまとめる体裁を整えようと編集者が苦心した結果かも知れません。だけどその努力の方向間違ってるよ…残念すぎるよ…!

書籍買いなおして裁断して自分で縫い直したい感じなんですけど、電子書籍だとそうもいかないので、とりあえず我慢。そして、続編が出た暁には、「完全版」「ディレクターズ・エディション」として、掲載順どおりの書籍をもう一度出して欲しい…(←絶対買う。たとえ豪華版でも買う。)

とにかくこういう作家さんがほとんど描いてないのって、もう残念すぎる。内田善美が筆を折り、杉浦日向子が早世してしまったのと同じぐらい残念すぎる…!編集者さんには受賞をきっかけに再度アプローチしてもらって、続きを描いてもらって欲しいです。
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posted by なつめ at 15:52| Comment(0) | TrackBack(0) | おとなが読む本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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