2015年02月17日

風邪をひいたので「ホテル・ルワンダ」観た。

いやー死んでました。先週の金曜から喉がチリチリで病院行ったりしてたんですが、インフルエンザではないですよ、よかったね、って言われてそうかよかったのか、って気分になってたらそこから38度台3日だもん。アウトプットが同じだったらインフルでもそうじゃなくても同じだぁwと呻きながら寝込んでました。今年は割と風邪ひきそうになってもぎりぎりで持ち直してたので、このまま冬を越せると思ってたんですが残念。週末行くつもりだった文楽もいけなかった…T T 代わりに文楽初めての母が行ってきたので、チケットは無駄にはならなかったのですが、天網島時雨炬燵は楽しみにしてたので残念。4月は絶対風邪引かずに行くぞー。

で、週末ずっと寝込んでたんですが、咳がひどくて眠れないので、座ったままこんな映画をボーっと観てました。

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1994年のルワンダ大虐殺をテーマにした映画です。映画は事件の10年度に撮られたものですが、今年はもう2015年なので、この事件からももう20年経っちゃってるんだなぁ。

当時私はニュースもそんなにしっかり読み込んでなくて、フツ族ツチ族の対立、ということだけはどうにか頭に入れたけど、どっちがどっちを殺したんだか、というのもものすごくあやふやで、ただ「歴史上の出来事」じゃなくて、自分が生きてる間に起きたジェノサイドとして、なんとなくどこかでちゃんと勉強し直さないと、と思ってた出来事でした。たまたまTSUTAYAの宅配レンタルがキャンペーン中で、一ヶ月タダでお試しできるというので、申し込んでみたので、まずコレを借りてみたのです。

社会派映画で、テーマがテーマだけに尻込みする人もいるかもですが、そういうテーマを扱いながら、中心になってるのは夫婦愛(主人公はフツ族出身であり、奥さんはツチ族出身)だったりして、随所に夫婦の愛と絆を確かめ合うようなシーンがあって、ホームドラマみたいな趣もあります。主人公が結果的に1000人以上のホテルに逃げ込んだ難民を救うことになるのも、スーパーヒーローとして、ってわけじゃなくて、基本的にはただ家族を守ろうとする一人の父親として、自分の使える知恵とコネと勇気を最大限に発揮した結果であって、そういう意味でもホームドラマっぽさがあります。


主人公のモデルになった人が無事に亡命しているのをあらかじめ知っているので、基本的に「いい人は死なない」はず、と思いながら観てるんだけど、でもやっぱり何度も何度も「もうだめ」と思う感じのピンチが訪れてその都度胸がぎゅっとなるし、虐殺のシーン、白人たちが黒人たちを見捨てて去っていく場面など、目を背けたくなるシーンも沢山あります。でも、全体としては、中学生以上ぐらいなら家族で見ても大丈夫な映画だと思う。

やっぱり恐ろしいなぁと思うのは、虐殺の起きる手前の段階から、準備は徐々に進んでいるんですね。「フツ・パワー」を叫ぶ民兵たちの煽動で虐殺が始まるわけですが、その爆発にいたるまでの間に、ラジオとか日々の暮らしの中で、徐々に徐々にジェノサイドの準備は始まってる。憎悪を煽り、殺人を正当化する言葉が幾度となく繰り返され、最後は大統領暗殺という、誰が犯人かもわからないような起爆剤ひとつで、100万人の人が殺される。

すごく若くして亡くなってしまった作家さんで、伊藤計劃という人の「虐殺器官」というハードSF作品がありますが、この作品を思い出した。というか、この作品じたい、ルワンダの虐殺とかを念頭に置いている気もする。

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この作品の中で「虐殺の文法」と呼ばれていたものって、決してSF的空想の産物じゃないよなぁ、と思うのです。

新聞や雑誌やネット、テレビの番組や町中にある広告ポスターなんかの中に、ひっそりと潜り込んでいる差別的な表現とか排外主義的な言説とか、そういうものがここ10年ぐらいの間にじわじわと増えていって、見ても不愉快ではあるけれど「ああ、またか」と思ってしまう今日この頃ですが、その慣れとか油断が、どこかでそういう根深い「敵意」の存在を見逃すことになってるんじゃないかとか、その「敵意」を肥やしにした殺意が何かのトリガーで急に発動するのって本当に一瞬のことなんだな、ってことが、「実話」をもとにした映画でリアルに伝わってきて、お腹がずーんと重たくなるような映画ではありました。「映画の中の出来事」とか「歴史的な出来事」という括りじゃなくて、今自分の身の回りをもう一度見直してみるような気持ちにさせられるストーリーだった。

あと印象的だったのは、西側ジャーナリストのカメラマンが、上司が「危ないから敷地から出るな」と言うのに逆らって、勝手にホテルの外に出て虐殺シーンを撮影して帰ってくるんです。映像はトップニュースになるけど、当のカメラマンはべろべろに酔っ払って「これで国際社会が私たちを助けてくれるでしょう」と言う主人公に向かって、「これを見た人たちは、まあひどい、と言ってまた食事を続けるんだ」「アフリカには何もない、だから白人たちは君たちを見捨てるだろう」と予言し、そのとおりになるわけです。白人だけが避難するバスに乗り込むときにホテルマンに傘をさしかけられながら、「やめてくれ、恥ずかしい」と言うカメラマンの姿は、この映画の肝のひとつだと思う。

中東の諍いごとに欧米が首を突っ込むのは、もちろんシオニストのロビイストがいるからとかなんとかいう話もあるけれど、結局のところ石油の問題が大きい。それに対してアフリカの民族紛争に首を突っ込んだところで、経済的に得をすることは何もない、だから欧米はアフリカを見捨てる。そのへんの、ニュースがはっきり言わない「嫌なこと」をきちっと描いてる映画です。観る人はエンドロールのとこで流れる歌の歌詞までちゃんと見て欲しいです。古い映画ですが、カンボジアの内戦をテーマにした「キリング・フィールド」(1984年)では、白人ジャーナリストが最後まであまり批判的に描かれることがなかったのに比べると、欧米の「偽善」の限界をわりと容赦なく描いてて、そこも評価されるべき点だと思う。それでいて、全体としては救いのない映画ではないです。

この映画にも出てくる国連PKO舞台の大佐のモデル、ロメオ・ダレールという人の手記があるそうで、これも機会があったら読んでみようと思う。

なぜ、世界はルワンダを救えなかったのか―PKO司令官の手記
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曽野綾子のとてつもないコラムが海外にも知れ渡るに至り、ようやくあのトンデモ保守新聞も大人しくなるかと思いきや、逆に世界に挑戦するような記事を配信し続けていますが、これもやっぱり「ああ、またサン〓イね…」という感じで感覚が麻痺して、スルーしてしまうようになっているうちに、その延々と垂れ流されるヘイト感覚を自分の中に取り込んじゃってる人たちがいて、そういう人たちがせっせと購読し、記事内容も支持してるからこうなんじゃないか、と思ったら、やっぱり怖くなりました。言葉が人を洗脳するのって簡単だ。言ってることがなんかおかしい、と思ったときにはスルーしないでコツコツと批判してないとダメなんだ、と。

曽野綾子が「安倍首相のアドバイザー」だと報じられているが事実ではない、的な話がネットで云々されてますが、英訳としてアドバイザーで間違ってないと思いますよ。私、教育基本法改悪時代からのアンチ安倍だから知ってるけど、人間性教育の方策として、
◆「しつけ3原則」の提唱・実施
 甘えるな
 他人に迷惑をかけるな
 生かされて生きることを自覚せよ
◆団地、マンション等に「床の間」を作る
◆子どもを厳しく「飼い馴らす」必要があることを国民にアピールして覚悟してもらう
◆「ここで時代が変わった」「変わらないと日本が滅びる」というようなことをアナウンスし、ショック療法を行う

とかのトンデモアイディアを提言していた、第一次安倍内閣の「教育再生会議」時代からの首相お気に入り「有識者」だもん。

さて、嫌な話題は多々あれど、私の愛するガールズグループ、f(x)からアンバーがソロデビューしたことについては触れておかねば!



いやもうこれ掛け声揃いすぎてて鳥肌たちましたよね。すげぇええええ!ってなったもの。アンバーはやっぱり散々コラボとか経験してるので、とても初ソロとは思えない落ち着きっぷりですね。ぎゅですら緊張して見えたのに、楽しそう。EunHaeみたいなお祭りチューンでライブが楽しそうです。ウェンディの前髪パッツン可愛い。個人的にこの曲調ならフィーチャリングはテヨンじゃなくてパニがよかったけど、ウェンディ可愛いからいいやーってなった。


有無を言わせないような強さのあるボーカルじゃないけど、この繊細さのギャップもいいなって。要するにアンバーすき!すきすき!!

1stミニアルバム - Beautiful(韓国盤)
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ソルリが応援に行ったりもしたみたいだし、今年中にえぷのカムバックもあるといいなぁ…本当に本当に、このまんまf(x)自然消滅みたいなのだけは嫌なのです。なんとか単独コンサートを…!

話は変わって、トゥギ久々のグラビアは筋肉ムキムキ系じゃなかった。
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セレブリティ3月号だそうです。

この雑誌のグラビアは毎回いいなぁ。@STAR1みたいに日本語版出ればいいのに。なにやら詳細よくわかりませんが、ペンカペマスターさん同士の揉め事とかなんとか(←噂。よくわかんない。)で、パクジョンス・ドットコムさん等トゥギの大手ペンカペが複数お休み宣言してて、少しばかりタイムラインが荒れてましたが、落ち着いたかなぁ。早く落ち着くといいなぁ。

さて、自重しないジョンデ推し、最近お仕事ゆるやか目なので懐かしいほうに飛んでみた。
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去年の今頃だと思うんですけど、ハリポタジョンデ。最近グラサンばっかりでメガネあんまりないなー。ジョンデとD.O.は伊達メガネもわりと好きです。

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posted by なつめ at 23:13| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

初めまして。
以前からちょこちょこブログにお邪魔させて頂いてます。

「ホテル・ルワンダ」の話題が出ていたので初めてコメントします。
私が確か中学生の頃(今は大学生です)に「ルワンダの涙」を観て非常に衝撃を受けた記憶がふと蘇りました。
こちらは事件の体験者がスタッフに加わっており、ぜひ「ホテル・ルワンダ」と併せて鑑賞されることをお薦めします。
(観る際には気を引き締めないとならないのですが…)

昨年はなつめさんのブログがきっかけで「悪童日記」に出会えたり、はたまたオープンカー熱愛騒動の際には的確な意見に「なるほど!そういうことだよね!」とスッキリさせてもらえたりとなにかとお世話になりました。笑

初めてのコメントが長くなってしまい申し訳ありません。
ちなみに私もジョンデペンです。←




Posted by ナカノ at 2015年02月24日 00:21
ナカノさま

コメントありがとうございます。「ルワンダの涙」知りませんでした。今度借りてみようと思います。ひとつ映画みると芋づる式に次の映画に繋がっていくことってありますよね。去年あんまり沢山見られなかったので、今年は劇場でも沢山映画観たいなーと思ってます。またオススメがあったら是非教えてくださいねー。
Posted by なつめ at 2015年03月02日 00:49
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