2015年04月29日

大阪→名古屋、文楽→ウネコン+展覧会+うまいもんツアー(みたもの食べたもの)

ああああなんか忙しくしてる間に名古屋いってからもう一週間以上経ってしまいました。世の中にはすでにゴールデンウィークに突入している方もいらっしゃるとか…人によってはほぼ半月休みだとか…私「GWナニソレ美味しいもの?」と言いながらカレンダー通り通勤の人ですがT T

さて、表題のとおり、大阪名古屋で観たもの食べたものの記録です。

今回は、金曜夜から大阪入りして、文楽一部を鑑賞してから名古屋に移動、というスケジュールでした。なので到着の夜は何も食べませんでしたが、翌日はまず、移動のときにめんどくさくないように、先に新大阪駅にスーツケースを置きにいって、そこで文楽の幕間に食べる「とん蝶」(美味しいおこわ)ゲットしてきました。こちらは通信販売等がないので、大阪で買うしかありません。ので、文楽劇場にいくときの毎度のお楽しみです。

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ここで豆知識!とん蝶売ってる絹笠というお店はミナミのなんばウォーク内とか百貨店内とかあるんですが、まあどこも普通のお店なんで10時ぐらいが開店で、朝早い出発とかだと買えない、と思いがち。ですが、実は新大阪の駅構内の土産物店(朝7時30分開店)で売ってるんですね。今駅が工事中で駅ナカのお店見つけられず一瞬絶望したんですが、駅2階、新幹線の入り口近くのみやげ物店の棚にもしれっと置いてありました。やた!って感じで、これと、京都銘菓の「おたべ」のミニサイズ版「こたべ」をデザート用にゲット。これ、ハコのデザインがすごく可愛くて、女性向けのお土産にもいい感じですよー。私は季節限定の「さくら」を買いました。今はもう初夏のデザインになってますね。

今回の文楽公演は、吉田玉男さんの襲名披露記念公演だったんですが、私は襲名の口上のない回を選んだので、口上は観られず。でも、普段はわりとカジュアルな雰囲気の大阪の文楽劇場なんですが、今回はお着物姿の方が多かったように思います。東京は結構いつでも高そうな着物の奥様方が多いんだけどね。

口上は観られなかったけど、こんなものがロビーにあって、なんか祝賀ムードは味わってきました。

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演目は以下のとおり。あらすじなんかはリンク先でどうぞ。
 ■絵本太功記(えほんたいこうき)…夕顔棚の段/尼ヶ崎の段
 ■天網島時雨炬燵(てんのあみじましぐれのこたつ)…紙屋内の段
 ■伊達娘恋緋鹿子(だてむすめこいのひがのこ)…火の見櫓の段


絵本太功記は、明智光秀ならぬ「武智光秀」と敵役の秀吉ならぬ「久吉」の決戦を前に、光秀の息子の十次郎と婚約者・初菊の若いカップルの切ない別れ、光秀の主君への裏切りを命がけで諫めつつ、内心息子の命ごいもしたい老母「さつき」の厳しさと息子、孫への愛を中心にしたストーリーでした。

去年11月にみてきた歴史モノの「奥州安達原」もゴッドマザーっていうか、これはもう鬼婆化しちゃってますが、そういう「家」の頂点にいる強き老母を描いたお話でしたが、あれはもう「○○、実は××」みたいな裏設定多すぎて人間関係図複雑すぎるし設定突拍子もないしホラーっていうかスプラッタだしもう「えええええええ???」みたいな超展開が多すぎてポカーン、って感じだったので、それに比較すると超ふつうのお話でした。一応、久吉が「旅の僧」に変装して泊まるみたいな「○○、実は××」もあるんですけど、「奥州…」の「実は××」より全然リアリティあったし、まともでした。アレがぶっ飛びすぎてるんだよな…

まあ、例のごとく瀕死のひとがいつまでも死なないでずーっと喋ってる的なところに無理はありますが、そこはもうお約束で慣れました。今回、討ち死にしてしまう若い十次郎が、出陣前は「若男」っていう、ボンボン顔のカシラで、このカシラあんまり好きじゃないんですけど、戦場にいって瀕死の重傷を負って戻ってきたときには「源太」っていうもうちょっと私の好きなシュっとしたかっこいいカシラになってるんですね。大人の男の顔っていうか。ああ、男子は戦場に行くと顔つきまで変わってしまうのだなぁ…というのをカシラみながら思ったりしました。

今生の別れというのに祝言をあげてもらえることにうきうきしちゃう初菊ちゃんの初々しさが切なく、どんなに諫められても考えを曲げようとしない光秀が、自分が逆賊になったがために命を落とす息子の死を前に思わず落涙するシーンがクライマックス。勘十郎さんの立役(男役)はやっぱりかっこいいです。光秀ダメ父なんだけど、やっぱりかっこよく見えてしまうもの。夏はまた「女殺油地獄」で勘十郎さんが与兵衛をやるんですよね。文楽観初めてからまだ同じ演目を観たことないんだけど、これは観にいこうと決めてます。前回、こ、これはもう一度観てみたい、もっとじっくり観たい!って思った作品なので。

で、次は「天網島時雨炬燵」。2月に風邪ひいちゃって東京のを見られなかったやつのリベンジです。世話物です。

いやああ、これがまたほんっと例によって例のごとくですが、江戸のだめんずウォーカーだったねぇ…!だいたいさ、まあ事情はあったとはいえ2人も子どもいるくせに遊女に入れあげてお金も足りなくなって、あろうことかその身請け代金を、奥さんが工面するって話なんだよ…!どうかと思うよねぇその筋だけでも。

で、この主人公紙屋治兵衛(通称「紙治」さん)がほんっとダメ男なの。最初、遊女小春が他の人と駆け落ちしますっていう手紙を残して出奔しちゃうんです。それ聞いて、あっさり「小春と別れます。もう会いません」って誓いの文を姑に書いちゃう。お前さ、言い交わした仲ってそんなものなの…?ってまず憤慨。

次がもう女々しいの極地なんですが、そのあとコタツに潜り込んで泣くんですよこの男が。大の男がめそめそと。それを妻おさんに「未練があるのか」と咎められて「未練はないけど金に駒って手をひいたと人から言われるのが悔しい」って言って泣くの。そこでおさんは小春の出奔を知り、これは本気じゃなくて自害するつもりだと気づいて、これでは女の義理が立たないと、着物を売ったりして身請けの金を作ろうとするのです。

実は二人が心中することを怖れたおさんが「別れてほしい」と小春に頼んでいた、っていう伏線があるんですが、この愛人と本妻が、お互い「女の義理」をたてあうところがこの話のポイント。愛人は身を引くことで義理を立てつつ、でも本当は好きなの!ということを証明するために死のうとする。妻は愛人の義理への感謝から彼女の命を救うために、金を工面して身請けさせ、自分は妻の座を明け渡すことで、愛人への義理をたてようとする。まあ、ぶっちゃけ間にいる男は置いてけぼりです。女同士の義理立てマウンティング合戦みたいな様相です。

私は落語の「権助提灯」っていうのを連想してしまいました。愛人と本妻が、それぞれ「こんな嵐の夜にはあちらの方の側にいてあげるべきでは」と言って、二股夫を本宅にいかせたり愛人宅にいかせたり、ウロウロしている間に夜があけちゃう、っていう話。

そこまでふざけた話じゃないんですが、そしてこの女同士の義理を味わうお話らしいんですが、私はだんだん「これ義理を立ててるっていうより、浮気した夫の良心の呵責をガンガン刺激して抉りまくって、身を引きますというポーズをとりつつ『でも私も子どももめっちゃ不幸になるけど、あなたたち【だけ】幸せになってくださいね…!!!私たちめっちゃ不幸だけど!!!不幸だけど!!!』っていうのを刷り込んで、二人が一緒になったあとも一生『申し訳ない』『本当に幸せになっちゃいけないんだ』を思わせようっていう、もんのすごい手の込んだ復讐なんじゃないか」っていう気がしてきてしまった。そう思い出したらもうホラーにしか見えませんでした。だってさぁ、身を引くだけじゃなく子どもも一緒に尼になりましたとかなんだよ。それを知らせるのに、子どもの襦袢に手紙を書いて、坊主頭になった子どもを家に寄こすんだよ。ホラーですよこれ…。

妻だけじゃなく姑まで金を工面してくれて(このへん、もともとの「天網島」と「時雨炬燵」はストーリーが違う)無事に身請けできるだけの金はできたのに、最後の最後でこのダメ男紙冶さん、わりと突発事故って感じで恋敵を殺してしまいます。結果、あれだけお膳立てしてもらったにも関わらず、心中せざるを得ない、というところまで追い込まれてしまいます。ああああダメ男!っていうダメ押しみたいなラストです。

これまでいっぱい文楽世話物のダメ男観て来ましたが、トップ3に絶対入るなって感じのダメ男でした。とにかく泣く男はあかん!でも、これだけ腹立つダメさ加減が出てるってことは、やっぱり大夫さんと人形の遣い手さんの力なんだよなぁ。リアリティだもんなぁ。ちなみにこちらの紙冶さんが玉男さんでした。

最後の伊達娘恋緋鹿子は、皆さんご存知八百屋お七のお話のクライマックス、鐘を叩いてしまうシーンです。お七ちゃんの衣装がめちゃくちゃお洒落で可愛いです。そして、火の見やぐらに登るとこ、どう演出するのかなぁ、と思ってたんですが(やぐらを下げるのかな?とか)、遣い手さんがセットの裏にまわって、本当に高いとこまで人形を持ち上げるのでした。面白かった。

やぐらの下の夜の町では、他の登場人物たちが剣を奪い合っています。同時並行的に描かれる世界の緊迫感が素晴らしかったです。

てな感じで、大変満足して劇場をあとに。それから、私かねてから大阪いったら買おう!と思ってたお土産買いに、梅田の阪急に走りました。ひとつは京都銘菓「阿闍梨餅」。これは東京でもたまに「地域銘菓特選」的なお店に置いてあったりしますが、なかなか確実に買えないので関西でゲット。日持ちはしませんが、もっちりした皮が美味しいお菓子です。すぐ渡せる相手なら一個100円だしばら撒きやすいお土産。

それから、これは行列のできるお店ですが、一心堂のフルーツ大福!一番人気のメロンは残念ながら売り切れでしたが、季節限定の「いちごの王様」と「キウイ」(丸ごと入ってる…!)を買いました。和菓子やさんなのにものすごくいいフルーツ使ってて、大きくて満足感も大です。これはもう当日しか食べられないのでその日のうちに食べられる人しか買えません。いいお値段します。でも美味しかった♪

そして、花錦戸の「まつのはこんぶ」。これはおとりよせも可能ですね。以前父の知り合いにいただいて、あまりの美味しさに感動した塩昆布です。すんごい高いけど、お値段だけのことはあります。

これだけは買うぞ!と心に決めてたものを全部変えたので、満足しながら一緒にいってたお友だちと、駅ビル内でお茶してきました。名前忘れちゃったんだけど、和カフェで、黒蜜かける白玉のっかったパンケーキ!

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そこから、名古屋に新幹線「こだま」で少しゆっくり移動して、ウネコン土曜に参戦していた友だちと落ち合って、名物手羽先を食べてきました〜。元祖手羽先風来坊

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いやぁー、これは美味しかった!カリっとしててスパイシー。私はビール飲めないんですが、ビール党の人とかたまんないだろうな、って思います。名古屋いったらまた食べたい。

そして、翌日は、名古屋名物ひつまぶしを食べに、「しら河」というお店にいってきました。開店前から行列できてましたが、無事に入って食べることができました。カリっと焼き上げてあって、関東の蒸したやつとはちょっと違う舌触り。だし茶漬けも美味しかったですが、私はお茶漬けしないでねぎとわさびの薬味で食べるのが美味しかったなー。
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その後、ちょうど前日から始まっていた、名古屋市美術館で開催の展覧会、「若林奮展〜飛葉と振動〜」を観て来ました。美術館は白川公園内にあって、小さなカフェやミュージアムショップもついてます。以前、クロッキー中心の展覧会に行ったことがあってたまたま名古屋で開催ということだったので、これは…!と思って観にいったのですが、なかなか充実した展示で、特に作庭に関する展示が多くて面白かった。常設展もついでにみてきましたが、モジリアニとか岡本太郎とか、意外と立派なものを所蔵してます。開始翌日の週末なのにガラッガラで、とてもゆったり観ることができました。でも、何がショックだったって、前に見たのっていつ頃だったかなーって思ってて年表みたら、どうやら前みたやつはきっかり20年前の展覧会だった、ってことです…orz 時の流れが速すぎて…

それから、ウネコン前に軽く腹ごしらえってことで、一日中モーニングを食べられる「リヨン」でモーニングたべてきました。全然モーニングな時間じゃなかったけど。
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ホットサンドは「フルーツ」っていうのを頼んだんですが、イチゴジャムの間にパイナップルがいくつか入っているという、甘いONすっぱいON何か、って感じの非常に不思議な食べ物でした…そして必ずついてくるこういうお菓子。すごい名古屋っぽい。

ウネコンのあとは、これも名古屋名物という「味仙」の台湾ラーメンというのを食べてきました。いやもうね、これは本当に頭から火噴く感じで辛いです。汗かきます。でも、なんかやめられない美味しい辛さなの。ほかにアサリ蒸しとか手羽先も頼みましたが、全部辛い。めっちゃ辛い。辛いの好きなジョンデに食べさせてあげたい〜と思いました。

その後、ほてった舌を冷やしに、猿カフェというおされカフェバーに。これ、東京にもあるみたいですね。
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甘いものは別腹。ワッフル美味しかった♪

てな感じで充実の名古屋メシを楽しみ、お土産に山本屋の味噌煮込みうどんを買って帰りました!これはおうち帰ってから食べたんですけど、めんがものすごいキリッキリで、すごくおなかいっぱいになりました。一人前一人で食べるのきついかも、というぐらい。名古屋名物的なもので食べ損ねたのは、あと天むすとえびふりゃーぐらいかな??

文楽で大阪行き慣れてきたので、名古屋はとにかく近い!と思いました。すっかり美味しいものに魅了されてしまったので、またガイシで何かのライブがあったら東京よりむしろそっちを狙ってしまうかもw

それにしても、ライブはライブで楽しいし観劇も楽しいですが、ついでにその土地の美味しいもの食べるの楽しいですねぇー。夏のSMTが、京セラあたったので、時期もちょうどそんなだし、鱧食べたい!と思ったりしてます。めちゃくちゃ高い料亭は無理だけど、リーズナブルに美味しい鱧が食べられるお店ないかなー。

というわけで、大阪名古屋食い倒れツアー記録でした。それにしてもよく食べたな…。


posted by なつめ at 22:42| Comment(1) | TrackBack(0) | マイブーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは、3回目のカキコです。
私も大学時代歌舞伎研究会にいたり専攻が日文
だったので、文楽、特に義太夫語りが好きでした。
黒蜥蜴も三輪さんの他に玉三郎も見たなあ。
今京劇が好きです。
まあ、一番はシュジュですが(爆)
去年の京セラSS6のときは念願の井原西鶴の墓参り行きました。さすがにそこいらにはエルフはいませんでした。
アジアの芸能の興味は尽きないですが、最近は世界史も興味あり今更勉強してます、
仕事でなかなか進みません。
Posted by まちゃこ at 2015年05月01日 12:57
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