2016年05月23日

「海よりもまだ深く」みてきた

午前中と午後の用事の間にぽかっと時間があいてしまったため、すきま時間で是枝監督の新作「海よりもまだ深く」を観て来ました。

海よりもまだ深く



阿部ちゃん、真木よう子、樹木希林、リリー・フランキーとザッツ是枝組って感じのキャスティングで外しようがないよなっていう映画なので、それほど積極的に観にいくつもりではなかったのですが。

上に貼り付けていますが、予告編はあんまりよくありませんでしたが本編のほうがよかったです。家族の物語みたいな視点で見てしまうとちょっとつまらないです。どちらかというと、舞台となる清瀬の団地、高齢化が進み、ゆっくりと老いて死んでいく「コロニー」としての団地の物語として観た方が面白いと思うのですが、そのあたりが少し食い足りない感じがしました。

コンスタントに良作を作り続けている是枝監督ですが、テレビドラマ「ゴーイング マイ ホーム」、「そして父になる」、漫画原作の「海街Diary」、本作ときて、私が「誰も知らない」ぐらいいいと思ったのは「そして父になる」ぐらいかなぁ…。ほろ苦い優しさに満ちた作品ばかりで、ども作品も見て損はないと思うのですが、やっぱり「誰も知らない」には敵わないかな…と正直思ってしまう。





この映画が公開された2004年には、この作品のモチーフとなった巣鴨子ども置き去り事件というのはまだまだ人にショックを与える事件でした。ネグレクトという言葉もまださほど一般には知られていなかったと思うし。そして、現在、2016年の日本では、子どもの貧困はOECD加盟34カ国中11位という状態が恒常化しており、もはやこの映画で描かれた「当時まだ特殊だった」風景も、既視感のあるものになりつつあるかも知れません。といったようなテーマに対する先見性という意味でもすごい映画だったと思うのだよな…

もちろん、最新作も良作です。相変わらずこの監督は子どもの微妙な表情を捉えるのが上手い。樹木希林、橋爪功ら老人たちの老いの演技の確かさ。ままならない人生の終焉地としての古ぼけた団地のコミュニティのリアリティ。年金暮らしの親の脛をかじり続けざるを得ない中年の姉弟。ああ、いやだな、と思うんだけど現実ってこんなもので、そしてそのすべてが嫌いっていうわけでもない。愛おしい。でも、こんなはずじゃなかった。そういうものがぐるぐるぐるぐるしながらも温かみを残す構成っていうのはホントこの監督ならではだし、上手いよなぁと思う。

でもどうも最近、こういう作り方で安定しちゃってるよな…と言う気がするのも事実。是枝監督の作品っぽいよね、というところから先のあと一歩、食い足りない感があってなぁ…ううむ。好きな監督だけに期待値が高すぎるのかもしれません。

予告編みた中では断然、西川美和監督のこの作品に期待。




先に小説出ちゃってるんですけど、私は映画を観るまでは…って我慢しててまだ読んでないのです。10月公開。超楽しみ。西川美和監督に関しては、外れた、と思ったことが一度もない。今回も期待しています。

ぎゅのソロコンのチケットはようやく家に届きました。やっぱり紙チケいいね!楽しみです♪ちなみに、せぶちちゃんの日本での初ライブが8月6日、7日という噂が流れてるんですが、とにかく早く日程決めてくれい…!夏の予定がたてられないでござるよ…!!
タグ:映画
posted by なつめ at 00:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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