2006年05月15日

『われに五月を』寺山修司作品集

五月になるとこのフレーズが頭の中を駆け巡る。

きらめく季節に
たれがあの帆を歌ったか
つかのまの僕に
過ぎてゆく時よ

二十才 僕は五月に誕生した

『五月の詩・序詞』から(寺山修司


なのになんたること。私の持っている思潮社版の『われに五月を』は、どうやら現在、入手困難らしいです。っていうか、なんたること。ハルキ文庫版も日本図書センター版も絶版なのか?この名作を!

というわけで、古本で見つけたら是非ご購入ください。自分が持っているので、思潮社版をお薦めします。
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2006年04月22日

『博士の愛した数式』『古道具中野商店』…愛おしく、もどかしく。

映画を先に観てしまったのですが。先日読了した原作。


『博士の愛した数式』
小川洋子・著(新潮文庫版)


第一回の「本屋大賞」を受賞した作品ですね。ちなみに第三回の今年は、リリー・フランキー氏の『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』でした。こちらは未読。
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2006年03月17日

どうせやるならとことん楽しめ…『レモンさんのPTA爆談』

テッチの学校の今年度最後の保護者会で、学校に行ってきました。一年間の学習の様子を振り返り、春休みの生活のことなどお話があって、先生のコーナーが終わると、次はPTAの時間帯に突入です。1年生から2年生はクラス替えがないので、ここで役員を決めるクラスも多いそうですが、今回は先送りで2年生最初の保護者会で決めることになりました、という報告と、役員さんたち一年間お疲れさま♪の暖かい拍手でお開きとなり、大変和やかだったのですが、この時期、役員決めで憂鬱な思いをするお母さんたちも多いのではないかと。

で、是非読んでいただきたいのがこの一冊。

『レモンさんのPTA爆談』 山本シュウ・著

この、すさまじいインパクトのある表紙で引くことなかれ。DJにして小学校PTA会長を務める「レモンさん」こと山本シュウさんの、ポップで大まじめなPTA論です。(記事は『マフィン』HPから)

参考URL:
山本シュウプライベートHP】…プロフィールや近況がわかるよ。トークショーのスケジュールなどもこちらでチェック。
レモンさん.net】…小学館の「教育技術.net」の中のサイト(<この本はこのサイトの中の連載コラム)。この本の立ち読みコーナーあります。

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2006年03月11日

忘れっぽい大人たちへ…『ちいさなちいさな王様』

これはほとんど「ジャケット買い」のようにして買った、大人のための絵本でした。


『ちいさなちいさな王様』
アクセル・ハッケ 著/ミヒャエル・ゾーヴァ 絵


原著は1994年刊行、日本では講談社から1996年に初版が刊行されています。

王様の名前は十二月王二世。ある日突然「ぼく」の家に現れた、人差し指ほどの大きさしかない、だけどなんだか態度はでかくて、好物はグミベアという、不思議な不思議な「ちいさなひと」です。
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2006年02月04日

ブコウスキー『死をポケットに入れて』

仕事がクソ忙しく、毎日2〜3時間睡眠で乗り切っているさなか、ぶちきれたといいましょうか、我慢できなくなって、レイトショーのこんなドキュメンタリー映画を見てきました。

ブコウスキー オールド・パンク】…公式HP。ブコウスキーのプロフィールについてはこちら

というわけで、今回オススメの本は、この一冊です。


『死をポケットに入れて』
チャールズ・ブコウスキー著/中川五郎・訳




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2006年01月26日

愛される小さきもの…『ぐらぐらの歯』

大好きな酒井駒子さんの挿画に惹かれて買った本です。


『ぐらぐらの歯−きかんぼのちいちゃいいもうと』
ドロシー・エドワーズ・作/酒井駒子・絵


ちょうど、テッチの歯もぐらぐらしていたので、抜けたら読んでやるつもりで買いました。でも、先に自分で読んでみて、これはおとなの読む絵本だな、と思ったので、カテゴリをこちらにしました。

詳しい内容は福音館のHPからどうぞ。

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2005年12月20日

【大人のクリスマス絵本】カポーティ

子供のクリスマス絵本があるように、大人にもクリスマス絵本がある。といっても、これはれっきとした短編小説で、山本容子さんの素敵な銅版画の表紙と挿絵がはいっているので、絵本扱いにしてみました。

onechristmas_img.gif
『あるクリスマス』トルーマン・カポーティ(村上春樹・訳)

続きを読む【ネタばれあり】
ラベル: 絵本
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2005年11月08日

待つ、ということ…『ムーミン谷の十一月』

カテゴリ的に子供の本にするか大人の本にするかちょっと迷ったりもしたわけですが。子供も、大人も、というよりは子供は子供として、大人は大人として、という本だと思います。子供向けを装いながら実は大人に媚を売っているような、ちょっとあざとい流行の絵本とは違って、子供は子供として、大人は大人として。その年齢年齢に応じた読み方で、この本を読むのでしょう。

なので、今オトナになった私としては、おとなが読む本のカテゴリに分類してみました。実際に、子供の頃読んだときにはなんだか暗いなあ…という印象だったのが、大人になって読み返してから、目からウロコが落ちるようにひきこまれたという経験のせいでもあります。

今が11月だから、って訳でもないのですが、私がシリーズの中で一番好きなのが、この一冊です。


『ムーミン谷の十一月』トーベ・ヤンソン著
鈴木徹郎訳(講談社・青い鳥文庫)

続きを読む【ネタバレ注意】
ラベル:
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2005年10月20日

あれから20年…『不運な女』リチャード・ブローティガン

ブローティガンの小説が大好きで、『西瓜糖の日々』の名前まで借りてブログをやっているというのにこの私ときたら。最近クソ忙しくて書店めぐりもしていなかったもので、このブローティガン最後の小説が、ようやっと出版されたことにも、つい最近まで気づいていなかったのです。


リチャード・ブローティガン『不運な女』
藤本和子・訳(新潮社)


リチャード・ブローティガン(米国ワシントン州出身)は、1935年1月に生まれ、1984年10月にピストル自殺して死んだ。今月25日は彼の命日でもあります。続きを読む
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2005年10月05日

『存在の耐えられない軽さ』…シニカルなポルノグラフィ

ミラン・クンデラは私の偏愛する作家の一人。しかも生きている。これは重要なことだ。生きていれば新作が期待できるから。ブローティガンをどんなに偏愛しても、彼の新作を読むことは出来ない。チェコからの亡命作家であるクンデラは、ある時期から小説をチェコ語で書くのではなく、亡命先の国であるフランス語を用いて直接小説を書くスタイルに切り替えた。なつめはフランス文学科なので、実はこの作品もフランス語で読んでいて、お気に入り。

日本語だったら、文庫もあるけど、山本容子さんの装丁の美しい単行本がお薦め。

ミラン・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』
千野 栄一訳(チェコ語より)


文庫版もあります。ジュリエット・ビノシュ出演の映画もあるけど、これはまたいずれ映画のカテゴリでレビューしようかと。
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ラベル: 映画
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2005年08月27日

藤谷 治『恋するたなだ君』…それはハッピービギニング

夏休み中に新幹線で読んだ本です。


藤谷 治『恋するたなだ君』

ひとことで言うと、疾走する恋愛不思議小説。地図の会社に勤めているくせに、方向音痴でさえない男、愛車は中古の日産「パオ」。その車に「ろんぽう君」なんていう名前をつけている。それが「僕」ことたなだ君。

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2005年08月15日

休暇に持って行く本たち

明日から来週の月曜日まで、休暇をとって長野に行ってきます。PC環境ないのでブログも一週間の夏休みですが、この休暇の間に読むつもりで持って行く本たちは、とりあえず以下の三冊。


アンソロジー『猫』クラフト・エヴィング商会プレゼンツ
井伏鱒二/大佛次郎ほか


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2005年08月13日

岡崎玲子『陰陽師』12巻

あれ、12巻で完結じゃなかったのか。というのが少々意外なり。


岡野玲子『陰陽師』12

まあ一番夢中になったのは5巻ぐらいまでかも。ひたすら難解にスピリチュアルに化け続けるこの漫画。もはや漫画の領域を超えているという意味では、杉浦日向子の江戸漫画に通じる何かがあるかも知れません。こちらは平安ですが。アマゾンDBの「夢枕獏著、岡野玲子イラスト」っていう書き方は失礼でしょう。これは「岡野玲子の陰陽師」だもの。たぶん原作者の夢枕獏を超えた清明への愛ゆえに、作品はどんどん長く難解になってきたような気がします。一般に萌えが高じると語りは長くなるのだ。

この秋13巻が出て完結らしいです。読了にはかなり体力が要りそうですが、がんばるぞ!
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2005年08月07日

川上弘美『椰子・椰子』…けだるい夏の午後に読む

暑いです。暑い暑いというとなお暑いといいますがそれでも暑い。今日子どもと一緒に区営プールに行ってきたんですが、気温37度の水温31度ってもうなんていうか。東京ももはや熱帯じゃのうと思ってしまいました。バナナとか椰子とか栽培できるようになったり。

椰子つながりって訳じゃないけど、こういう真夏にはみっしり文字のつまった長編小説はちょっとしんどくなったりして、でも暑いし昼寝しようにも暑くて寝るに寝られんし…っていうような、ぐったりまったりした夏の午後向けの一冊。


川上弘美・著/山口マオ・イラストとアート
『椰子・椰子』新潮文庫

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2005年08月04日

村上春樹『風の歌を聴け』


夏がくるとなんとなく読みたくなる
村上春樹『風の歌を聴け』講談社文庫


今日は会社の健康診断があって、午前中クリニックに行ってました。暇つぶしに、すごく久しぶりに買った村上春樹の文庫本を持っていって(<でもなんで買ったんだか覚えてない。買って置いてあったやつ)、採血やら心電図やら待っている間に読んで、結局2時間で読み終わってしまった。持っていたのは『神の子どもたちはみな踊る』。神戸の震災のあとに書かれた短編集。

率直に言うとあまりよいと思う作品はなかった。強いて選ぶなら「タイランド」ぐらい。更年期障害の女医がタイのバカンスで出会う、少し不思議な出来事と癒しの物語。

村上春樹は『ノルウェイの森』で終わった、と思っている私はその後のサクヒンはほとんど読んでいないか読んでもあまりにつまらなくて売っちゃった、ということばかりなのだが、「タイランド」は手元に置いてもいいかなと思える作品ではあった。続きを読む
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2005年07月29日

安野モヨコ『働きマン(2)』

働きマン第二巻が出た。うれしい。ちなみに私も働きマンです。今日もめいっぱい働いてきたマンなのです。


安野モヨコ『働きマン』2

一巻もすごく好きだったんだけど、二巻になってこういう風にちゃんと大きいストーリーも動いていく漫画だったんだ〜と思った。スタイルとしては、基本的に一話完結で、主人公の松方弘子(元巨乳、28歳)とその所属する雑誌編集部が舞台なんだけど、彼女を取り巻くひとりひとりの人たちの、色んな仕事感が毎回のストーリーのテーマになっている。そういう異なる仕事感を、順に紹介していくようなスタイルなのかな〜と思ってたんだけど、二巻は、そこから一歩進んだ感じ。続きを読む
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2005年07月25日

杉浦日向子『百物語』

今月22日、杉浦日向子さんが、がんで亡くなられたそうだ。
まだ全然若かったのにな。
荒俣宏センセイと一時期結婚していたこともある、この天才漫画家が、
隠居前に書いた短編集。
分厚い新潮文庫になっています。


杉浦日向子『百物語』

季節的にもオススメ本だよな〜と思っていたら、
亡くなったというニュースが耳に飛びこんできて、驚いた。

解説によれば、足掛け8年にわたって雑誌に連載された短編漫画の集成で、
99の怪談話から成る。物語によって、絵柄もずいぶん違う。続きを読む
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2005年07月23日

西瓜糖の日々

リチャード・ブローティガン著
藤本和子 訳
河出書房新社(1975)


ブローティガン『西瓜糖の日々』

このブログのタイトルの半分は、ブローティガンの小説のタイトルからとっています。
はじめてこの本を手に取ったのは、確か中学2年生ぐらいのころ、地存の本屋さんで。
河出書房新社のきれいな海外シリーズの一冊でした。
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